【Loudness Penalty】YouTube用に最適なマスタリングをする方法

こんにちは。
今回はYouTubeやSpotifyやApple Music等ストリーミングサービス用にマスタリングする際にとても役に立つアイテムをご紹介します。
ここではYouTubeを対象としてご紹介させていただきます。

自分の楽曲をYouTubeにアップロードした際に他のアーティストの楽曲に比べて音が小さいと感じたことはありませんか?
実はYouTubeでは一定以上の音の大きさの楽曲は自動的に音量を下げられるような仕組みになっています。

音圧バリバリでラウドネス値を高めの楽曲を制作したとしても、YouTubeにアップロードするとガッツリ音量をさげられてしまいます。

YouTubeにどれだけ音量を下げられているか確認する方法

まずは自分の楽曲がどれだけ音量を下げられているのか確認してみましょう。

YouTubeで自分の楽曲の動画再生ページから「動画上で右クリック」します。
そして「詳細統計情報」をクリックしてください。

すると以下の画面が表示されます。

ここで注目していただきたいのが、「Volume / Normalized」の部分です。

「100% / 50%」というのは実際の楽曲の50%の音量で再生されるということです。
そしてその横の「content loudness 6.1dB」というのがYouTubeによって-6.1dB下げられたという意味です。

音量を下げられる原因

そこでなぜ音量を下げられるのか解説していきます。

YouTubeなどストリーミングサービスでは、それぞれの音楽の音の大きさがバラバラになってしまうことを避けるために
ラウドネスノーマライゼーション」という仕組みが施されています。

実際の音量とは別にラウドネスという値が存在します。
ラウドネス値とは「人が実際に聴いて感じる音の大きさ」の値です。

このラウドネス値を検証してYouTube上相応しい音の大きさで再生するという仕組みです。
そしてこの検証方法というのが自分の感覚や目では少し難しいです。

というのもラウドネス値はプラグインを使えば簡単に確認できますが、曲全体を通して検証する必要があるからです

例えばサビだけラウドネス値が高く、それ以外はラウドネス値が低い場合は曲全体で見るとラウドネス値の値はそこまで高くありません。
曲の最初から最後までラウドネス値が高い楽曲はかなりの音量を下げられることになりますが、曲の中でラウドネス値が低い箇所があればその分全体のラウドネス値を下げる事ができます。

YouTubeで基準とされるラウドネス値は
-13LKFS/LUFS (Integrated Loudness)です。

サビの部分だけ-13LUFSを超えていたとしてもそれ以外の箇所が-13LUFS以下であれば音量を下げられません。(もしくは下げられても少し)

Loudness Penaltyを使って検証する

結局曲全体でどれだけ音量が下げられるのかを検証するには実際にYouTubeにアップロードしてみるしかないのですが、
Loudness Penalty」というプラグインを使えば簡単にどれくらいラウドネスがノーマライズされるのかが確認できます。

DAW上でマスタートラックに「Loudness Penalty」を読み込むと以下の画面が表示されます。

それぞれストリーミングサービスごとにどれだけラウドネス値が下がるのかを検証してくれるプラグインです。
ここで表示される値は正確なので、実際に自分の楽曲がどれくらいのラウドネス値で再生されるのかを簡単に調べることができます。

ただこのプラグインは有料で49$(約5000円)かかります。
少々高く感じますがこれさえ持っておけば各ストリーミングサービス用にマスタリングする際にかなり手間が省けます。

https://www.meterplugs.com/loudness-penalty

無料のWeb版もあります

https://www.loudnesspenalty.com/

Web版だと書き出し後の楽曲ファイルを読み込んで検証できます。

有料プラグイン版との違いは、楽曲を一度書き出してからでないと確認できないことです。
プラグイン版だと実際にマスタリング中にリアルタイムで確認できます。

Loudness Penaltyの使い方

まずDAWのマスタートラックに「Loudness Penalty」を読み込んで起動させます。
次に真ん中下あたりにある「Reset」ボタンをクリックします。
起動時はResetされた状態ですが、何度か連続で使う際は毎回Resetするようにしましょう。

あとは、楽曲を最初から最後まで再生するだけです。

ラウドネス値が-13LUFSを超えた場合に各サービスのところに「-〇.〇」と表示されます。
この値は楽曲再生中に上がったり下がったりします。

楽曲全体を再生し終わった段階で表示されている値が各ストリーミングサービスで減らされる音量になります。

YouTube用に最適なラウドネス値

ここでラウドネス値をどれくらいにするのがYouTube的にベストなのかを考えていきます。
ただし楽曲のジャンルによっても変わりますので、あくまで個人的な意見です。

自分の場合はピーク時にだいたい-8〜9LUFSくらいをイメージしてマスタリングしています。
というのもピークを-13LUFSにしてしまうと、サビ以外の部分の音が小さいためある程度音圧を高めています。

Loudness Penalty上では大体-2.0〜3.0dBくらいになるような感じです。

ミックスが上手な方であれば、ピークを-1.2LUFSくらいで曲全体で-0dBの音量で配信している方もいるかもしれません。
EDMのような楽曲の場合は音量を下げられたとしても元々のラウドネス値を高めに設定している方も多いようです。